複業フリーランスのhillpointです。
高収入だと言われているITエンジニアですが、本当にそうでしょうか?
特にシステム開発に携わるシステムエンジニア(SE)やプログラマー(PG)の給料って、言うほど高いでしょうか?
もちろん、高給なエンジニアもいるでしょうが、大半のエンジニアは、まだまだ低いです。
フリーランスになってわかった、ITエンジニアの給料が低い理由。ずばり。
ビジネススキルが足りてません。
どういったビジネススキルが足りていないか?また、エンジニアででも、できるビジネススキルの習得方法とともに解説します。
専門用語について
アイコンがついている専門用語は、「知らないと恥ずかしいITエンジニアの用語集」ページに説明を記載しているので、専門用語の意味が解らない場合、リンクをタップして、説明を参照してください。
ITエンジニアの給料が低い理由
ITエンジニアは、能力によって金額の幅はあるものの、基本的に時間単価、月額単価の商売です。
エンジニアが作り出すシステムがどんなに利益をあげようが、どんなに重要なシステムであろうが、報酬は同じです。
おおよそ決まっているエンジニアとして単価、それを超える給料は、当然もらえません。
どんなに、価値のあるものを生み出したとしてもです。
しかし、これは当たり前の話で、ITエンジニアは、自身が開発したシステムなりサービスがユーザーのもとで、どのぐらい利益を生み出すか?知らないと思います。
それは、システムの価値を知らないと同じ意味です。
それでは、自分のエンジニアとしての価値も当然わからない。
価値がわからないのでは、価格を決めることもできません。
結果、労働時間に対する時間単価での労働となり、どうあがいても、おおよそ決まっているエンジニアの単価を上回る事はできません。
では、価値を知るには、どうすれば良いでしょうか?
いくら儲かったか?調査しにいく?
企画や営業のように、市場調査やシステム提案の勉強をする?
いいえ、それは、ITエンジニアの仕事ではありません。
ITエンジニアの本職は、システム・サービスを開発することです。
なので、こういった部分は、ちょっとしたビジネススキルを身に着け、スキルを活用して、情報を入手し、理解すればよいことです。
ITエンジニアの給料が低いっていうけど、実際どのぐらい?
この記事で、私が知りうる限りで、ITエンジニアのポジションごとの年収を紹介しています。
私は、ITエンジニアのこの年収をまだまだ低いと感じています。
システムエンジニアやプログラマーの年収って?どのぐらい?現役SEが知ってる限り言います。
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給料が低いエンジニアの問題点
ビジネス的な背景、目的を知らないし、知ろうとしない。
もうひとつだなと思うエンジニアのよくある特徴として、「やる事はわかっているが、目的を理解できていない。」があります。
少なくとも、システム開発におけるビジネス的な背景、目的は知りましょう。
必要無い?というエンジニアもいるかもしれません。
職人的で、オーダーのあったものを実直に作る。使い方はユーザーまかせみたいな。
しかし、システムは、趣向品、芸術品ではありません。
システムには、必ず、なぜ?開発するのか?ビジネス的な背景・目的があります。
そして、そのビジネス的な背景・目的は、必ず利益につながります。
結果、利益を得るために、そのシステムを開発していることが理解できていません。
ビジネス的な背景、目的を知ると、どうなるか?
ビジネス的な背景、目的を知ると、システムの目的もより理解できます。
システムの目的が理解できれば、使い方も想像できます。
この理解により、こんな効果があります。
・目的も使い方も理解しているので、適格な設計ができ、後戻りが減ります。
・実装も、使い方が想像できるので、いわゆる設計書に現れてこないような部分も、使い方に沿った実装ができます。
・目的・使い方が合致しているので、ユーザーからの苦情やトラブルが減ります。
エンジニアがビジネス的な背景、目的を理解して、システムを作ることは、いいことずくめなんです。
ビジネス的な背景、目的を理解するために、どうすれば良いか?
まずは、企画・営業・プロマネ等、案件のビジネスとしての背景・目的を聞く!
考えても、調べても、解らない事ありますし、エンジニアが明かる分野でもありません。
企画や営業は、常にビジネスとして成り立つのか?を考えています。
プロマネは、ビジネス的な背景、目的からシステム提案をしています。
理解している人に、まずは聞く!
その上で、自身のビジネススキルをレベルアップさせるためにすること
システムに関わる物事を俯瞰的な視点で見てみましょう。
ITエンジニアは、システムのことを考えています。
ここで、スキルアップとして、システムに関わる物事(人、物、金、会社、ユーザーなどなど)をそれぞれの視点で、システムを見てみましょう。
この人は、こんな目的で使うのか?
この会社は、これをこう使うのか?
大きな気づきは無くてもいいんです。
理解さえできれば、設計や実装に改善効果が表れ、結果得します。
お客さんがITエンジニアに期待していることを解っていない。
システムの仕様は、お客さんが決める・指示すると思っているエンジニアが若干います。
お客が仕様決めてくれない!なんて問題を言うエンジニアは、たくさんいます。
逆です。
ユーザーは、多額を払って、エンジニアにシステムの開発をお願いしているのです。
ユーザーは、こちらの希望は聞いてほしいものの、より良いシステムにするために、プロの設計をしてほしいのです。
お客に、どうしたいですか?どうしますか?これでいいですか?と問い詰めても、お客は、自分たちでは作れないから、どうしたら良いか解らないから、頼んでいるんです。
提案ベースという言葉があり、提案・提案と重ねるケースもありますが、それでも決まらないのは、お客の期待を理解していないからです。
お客さんの期待を理解するとどうなるか?
提案がスムーズに決定していきます。
これ、システムエンジニアにとっては大きなことで、提案したのはいいものの、決まらず、何度も修正し、やっと決定というのは、大変です。
一発OKなんて、うれしい限りです。
次に、的外れな提案・設計も減るので、後からの仕様変更が減ります。
システム開発の敵は、仕様決定遅れと仕様変更です。
開発を炎上させる要因のこの2つを改善できます。
また、当然ですが、お客さんから信頼されます。
解ってくれてるんだ。考えてくれてるんだ。とお客は思います。
お客さんの期待を理解するために、どうすれば良いか?
困っていることを聞くことです。
なにを期待してますか?って聞いても、具体的にはでません。そりゃそうです。
お客さんの困った事を解決することが、提案であり、決め手になります。
一昔前、ソリューションビジネスという言葉が一世を風靡しましたが、言葉の流行は過ぎたとしても、困った事が無くなったわけではありません。
次に、お金がかかっていることを聞くことです。
ある意味、困っていることです。
しかし、これは必要経費と思っているものが、少しでも削減できたら、それはそのまま利益の上乗せになります。
ビジネスは、より多くの売上を、より少ない経費で獲得し、利益を得ることです。
お金がかかっていること=経費。
経費を削減することで、利益があがります。
ほとんどのシステムは、経費を削減するために開発されています。
以上 「ITエンジニア(特にSEやPG)の給料が低い理由。ビジネススキルが足りてません。」でした。